[画像や資料などは後日追加予定]
新築で戸建てを建てた際には、登記が必要です。
この登記は建物表題登記といいます。
この建物表題登記は家屋調査士に依頼するのが一般的なため、依頼料としてお金がかかります。
しかし、実は建物表題登記って自分で出来るものなんです!!
プロに依頼した場合の一般的な相場は8〜10万円らしいんです。
もしこのお金を無駄に支払わなくて済むとしたら、結構なお金の節約になりますよね。
今回は、節約のため自分で建物表題登記してみたので、その体験を紹介したいと思います。
この方法は、法務局が開いている平日に時間が取れる方に特に便利です。
ローン契約(保存登記)までのスケジュールに余裕があると好ましいと思います。
- 自分で建物表題登記してみた!
- 家屋調査士に依頼しなくて済んだので、約10万円節約できた
- 提出書類リストや登記の流れを紹介!
- 必要書類は結構簡単に用意できたが、法務局には計3回行った
- 申請から実働7日ほどで登記を完了できた!
- コロナ禍だったせいで、窓口相談できなかった
このあと記事中でも紹介しますが、気になる方多いと思うので先に必要書類リストを載せておきます。
建物表題登記の必要書類リスト
[自分で作成する]
- 登記申請書
- 持分証明申請書
- 建物図面・各階平面図
[コピーするだけ]
- 案内図
- 平面図
- 配置図
[原本の提出が必要なもの]
- 住民票
- 印鑑証明
- 建築工事完了引渡証明書
- 確認申請書、確認済書
- 検査済証
○全体の流れ
おうちの建築中にできること
- 準備できる書類を作成しておく!
→登記申請書、持分証明申請書、各階平面図、案内図 - 確認申請書などをコピーしておく!
→確認済証、確認申請書、平面図、配置図 - 役所で手続きしておく!
→印鑑証明書
おうち引き渡し後にできること
- 役所で住民票を異動する!
→住民票の写し - 工務店から各種書類をもらう!
→引渡証明書、検査済証など
登記を申請しに行く
- 必要書類すべてを法務局へ提出!
→当日は申請人全員分の印鑑を持っていくと困りません - 後日現地調査があります!
→意外とすぐ終わります
登記が無事に完了
登記が無事に完了すると法務局より連絡があります。
あとは、法務局へ登記完了証を取りに行くだけです。
その際、登記事項全部証明書を何部か発行しておきましょう。
すまい給付金の申請や保存登記で原本が必要になります。
このあとは保存登記へ進みます。
建物表題登記は家屋調査士が専門ですが、保存登記は司法書士のお仕事になります。
住宅ローンを組む方は、保存登記を自分でおこなってもよいか銀行に聞いてみましょう!
もしかしたら司法書士代も節約できるかもしれませんよ!
ただし、銀行によっては断られるケースもあるので注意してください!
ちなみに、私はそちらのケースでした。。。
○法務局での流れ
法務局窓口で「表題登記の本人申請を相談したい」と聞けば、相談員が教えてくれるそうです。
訂正箇所は相談員が全部指摘してくれるので、その指示に従うだけでOKです。
コピーに「原本と相違ないことを証明する」と記入し署名捺印が必要になります。
ほかの参考記事をwebで調べると「袋とじ」やサインなどが必要と書いてあります。
しかし実際は、コピーを持って行くだけでOKです。
法務局の窓口に「原本と相違ないことを証明する」というゴム印があって、コピーにはそれを押してくれるからです。
ただし、これらコピー全てに現地で割り印する必要があります。
(こちらは連名での申請であっても、代表1名の認印だけでOK)
私は先に割り印してから持っていきました。現地で焦らなくてよかったので少し楽でした。
後日、現地調査をして問題がなければ約1週間で登記完了です!
まるで専門知識のない素人の個人的感想ですが、書類作成は難しいものではありませんでした。
各階平面図に決まり事が多いので手間取るくらいで、むしろ簡単な事務作業です。
→各階平面図については詳細を別の記事にて紹介する予定です。
是非、自分で表題登記してもらいたいです。
○必要書類
私が提出した必要書類について、まとめていきます。
自分で作成
- 登記申請書
- 持分証明申請書
→夫婦共有名義など申請人が複数いる場合に必要 - 建物図面・各階平面図
→B4じゃないとダメ
→各階平面図の縮尺は1/250、建物図面の縮尺は1/500で記入
→作成者欄に住所、氏名、申請者欄に氏名(連名の場合は連名で)を記入
→各階平面図の求積表は小数点第3位以下を切り捨て(確認申請の面積と一致しなくてもよい)
コピーするだけのもの
- 案内図
→google mapやゼンリンの地図などををプリントアウトしたものでOK
→最近はコンビニでも印刷できる - 平面図
→確認申請書にある平面図のコピーでOK - 配置図
→確認申請書にある配置図のコピーでOK
原本の提出が必要なもの
- 住民票
→コピー添付で返却申請可能 - 印鑑証明
→家屋所有者が夫婦など連名の場合は、人数分必要
→コピー添付で返却申請可能 - 建築工事完了引渡証明書
→コピー添付で返却申請可能
→工務店の印鑑証明と登録事項証明書も必要?
→家屋所有者が夫婦など連名の場合は持分の記載が必要? - 確認申請書、確認済書
→確認申請書は1面から5面まで(委任状の前まで)
→コピー添付で返却申請可能 - 検査済証
→コピー添付で返却申請可能
○書類の書き方、注意点
- フォーマットは自由!
→必要事項さえ記載あればフォーマットは自由らしいです
→ネットで探して出てくるテンプレートを引用して提出しました! - 基本的には確認申請書を見れば書いてある
→種目や構造などは確認申請書に書いてある - 建物図面は思ったより簡単!
→線の太さや長さを正確に、とありますが意外とだいたいで大丈夫でした
→作図はパワポで! - 住所は正式なものを!
→測量図や公図で住所をチェック! - 道路や水路にも番地がある?
→測量図や公図で番地をチェック! - 床面積の定義に注意!
→吹き抜けや階段、玄関ポーチなど要注意です!
○私が登記した際の流れ
実際に私が登記した際の流れを順に追っていきます。
- 法務局には計3回行った
→申請、取下と再提出、受取 - タイミングが悪く登記相談が実施されていなかった
- 建物完成前でも申請できた
→しかし建物完成して書類が揃った後、取り下げて再申請した
それでは細かく説明していきます!
1回目:申請
建物完成2週間前くらいに法務局へ申請に行きました。
法務局なんて初めてで緊張しました。
その際の持ち物は、
- 登記申請書
- 持分証明書
- 各階平面図
- 案内図
- 平面図のコピー
- 印鑑証明書のコピー
- 確認済証のコピー
- 確認申請書のコピー
建物完成前で必要書類が揃っていないので後日提出する旨を伝えたところ、一応受理されました。
3日後くらいに法務局から電話がありました。
その内容は、
・いろいろな書類を法務局側で修正したこと
・各階平面図の修正して修正版を再作成すること
・配置図のコピーを用意すること
・法務局へ不足書類を持ってきて、申請を取り下げること
・取り下げたら各階平面図を修正版に入れ替えて再提出すること
2回目:取下と再提出
2度目の法務局です。
申請書類に不備等なければ、この日は行く必要はありませんでした。。。
・法務局表示係へ行く
・取り下げ依頼書を書いて提出
・取り下げられた申請書類が戻ってくる
・不足書類と配置図を追加、各階平面図を修正版に交換
・上記書類をまとめて窓口で再提出
電話で日程調整後、3日後くらいに職員が現地調査しに来ました。
いろんな写真を撮って、だいたい10分かからずに終わりました。
3回目:受取
現地調査から4日後くらい経って、登記完了の電話がきました。
受理書と2人分の印鑑を持って法務局へ証明書を発行しに行きます。
受理書と交換に、登記済証と提出していた原本たちを受け取りました!
私の場合は、
表題登記申請から実働7日で登記済証をもらうことができました!
現地調査からだと実働3日ほどですね。
○まとめ
注文住宅を建てたので自分で建物表題登記した結果、かかった時間と費用をまとめてみます。
かかった時間 合計4時間くらい
- 書類作成 約1時間
- 書類修正 約30分
- 窓口 3回分 約10分
- 電話 約10分
- 移動時間 約2時間
- コピー時間 約10分
かかった費用 合計4400円くらい
- 交通費3往復分 約3000円
- コピー代 約500円
- 住民票代 300円
- 印鑑証明代 300円 x2
感想
ほんの4時間くらいの手間だけで約10万円節約できたと思えば、悪くないお仕事だったと思います。
—the end—
コメント